こんにちは!いけだともみです。
もし、ご自分の人生の計画書があったら、読んでみたいですか?
ここ数年、自分自身の西洋占星術のホロスコープについて独学で研究しています☆
使用しているテキストは、ケヴィン・バークさんの「占星術完全ガイド」です。
占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈まで(Amazon)
古典的技法から現代的解釈まで丁寧に解説されていて、これから占星術を学びたい方におすすめの一冊です。惑星やサインについて、最も高い霊的な次元から物質の次元まで広い視野でとらえ、太陽星座で見る星占いではわからない「西洋占星術」の奥深さを学ぶことができると思います☆
一般的な星占いでは、生まれた日に太陽が何座にあったか、という太陽星座を見ますね。
西洋占星術のホロスコープは、太陽だけでなく、太陽系のすべての惑星と準惑星の冥王星の位置を見ます。さらに深く見たい場合、小惑星や彗星、恒星なども見ていきます。
ホロスコープは、以下のサイトで無料で作成できます。
より正確に読むためには生まれた時間が必要ですが、わからなくても作成できます。
ホロスコープ各種チャート作成ページの左上、出生図,上昇点(アセンダント)からどうぞ。
Astrodienstの無料ホロスコープ - Astrodienst
こちらは本日の午前9時ちょうどのホロスコープです☆
円の中が12に区切られていますね。
これを「ハウス」といいます。
ハウスは、舞台、背景、舞台装置のようなイメージです。
1から12のハウスにはそれぞれ特別な目的があります。
私たちはそれらを人生の中で体験していきます。
円のいちばん外側の記号は12星座で、「サイン」といいます。
サインは、それぞれの部屋の装飾や色合い、家具などの質感、素材などにたとえられます。
このホロスコープでは、1ハウスの始まりの境界線はかに座にあります。
1ハウスは個性や生まれ持った性質を表します。
この人は、かに座っぽさ、家や家族、母性、感情的、心理的つながりを求めるような特徴を持つ傾向があるということです。1ハウスがおうし座なら、地に足がついて現実的ですっごく頑固、のような性質を持つ傾向があるでしょうし、ふたご座の場合は、社交的で好奇心が旺盛な性質を持つ傾向になるでしょう。
私たち全員が、チャートの中に12のハウスとサインをすべて持っています。
違いは、どのハウスがどのサインになるか、ということです☆
太陽をはじめとする「惑星」は、舞台で演じる役者さんですね。
惑星があるハウスでは、簡単に言うと、私たちは惑星の役を演じます。
そのハウスの表す分野で、惑星の影響を受けた表現をする傾向がある、ということです。
惑星はハウスのサインの影響を受けるため、同じ役柄でも演じ方、表現が変わります。
このホロスコープでは、火星がかに座の1ハウスにいますね。火星はおひつじ座をルールする THE fire! という感じの火の星です。本来は、やる気や元気の源、パワー全開な惑星ですが、かに座は水のサインです。火星にとっては居心地が悪く、行動したいときに行動できないかもしれませんが、火星本来の行き過ぎてしまう傾向は抑えられるでしょう。ただ、あまりにも抑えられてしまうと、ストレスが胃やみぞおちのあたりの不調として出ることもあるでしょう。
惑星がないハウスでの経験は、サインの影響のみを受けたものとなります。
さらに、惑星はサインをルールします。
たとえば、太陽はしし座をルールしています。
しし座は2ハウス、資質や才能を表すハウスに位置しています。
しし座のルーラーの太陽は11ハウスのおうし座にあるので、2ハウス、この人の資質や才能は11ハウスおうし座の影響も受けるということです。
本来の出生占星術は、個人の特性を分析するためのものではなく、予言を行うためのものでした。
人生の長さ、健康、子ども、金銭といったことを扱う、運命論的でネガティブな解釈でした。
イギリスの占星術家アラン・レオは、出生チャートは自己認識のため、霊的で心理学的な啓蒙のためのツールとして使うべきだという考えを示しました。
彼は優れた占星術家でしたが、占い(フォーチュン・テリング)を禁止するイギリスの法に触れ、逮捕されました。
その後、彼は方向性を変え、占星術のアプローチを心理分析的な形へと変更しましたが、最終的に投獄されました。
彼の遺産は今日に至るまで生き延び、アラン・レオは現代の出生チャートの父となりました。
出生占星術は、自己発見、自己認識、ヒーリング、変容のための有効なツールへと進化してきました。
現代のアプローチでは、人生の中で最高で最善に自分を実現させるために必要になる経験を示す案内図として誕生チャートを見ます。
案内図に従うように命令されるわけではありませんし、図は実際の地形全体ではありません。
チャートの中のエネルギーを経験するために、無数のやり方の中から選ぶことができます。
私たちには、成長し進化するための能力、人生やチャートの中のエネルギーとうまく協調していく方法を習得していくための能力があります。
出生チャートは人生の出発点であり鋳型ですが、それは宿命ではなく、私たちの限界を決めてしまうものではありません。
私たちが絶対的な自由意志に近づいていくことによってのみ、私たちは自分自身を制御できるようになるのです。
私たちはすべて宇宙の一部であり、惑星を動かすのと同じ力が私たちを動かしています。
惑星が個人へと直接的な影響を与えるわけではありません。
私たちは、惑星と同じ宇宙の周期とパターンに従っています。
惑星の定期的な周期を観察することによって、それらの働きを理解し、私たちも宇宙の一部であることを学ぶことができます。
次の文章は、「照応(コレスポンデンス)の法則」を表明しています。
上なるもののごとく、下なるものはあり
内なるもののごとく、外なるものはあり
宇宙のごとく、魂はあり
これは、占星術の根拠のひとつであり、占星術がなぜ作用するのかということの理由のひとつでもあります。
占星術は、すべてのエネルギーが私たちの内部にあるという「錬金術の法則」にも従います。
もしも私たちがそれらのエネルギーを抑圧し拒絶するなら、それらのエネルギーは私たちの外部に現れることになるでしょう。
これは、私たちが自分の人生の課題をどのように学んでいくべきかを選択できることを意味します。
私たちが、自分のしたことの個人的な責任を引き受けることを選択し、ものごとに対する意識的な決断と、おそれを解き放つための霊的な取り組みをしたなら、私たちは内的人生と外的人生の両方の調和とバランスを経験することになるでしょう。
私たちが意識的に課題に取り組まない場合には、無視することのできない、さらに困難な外部からの力として人生の中に現れるでしょう。
私たちが課題を無視し抑圧しようとすればするほど、課題から逃げることによる人生の混乱は大きなものとなり、結果、私たちは課題に向き合うことになるでしょう。
ある人生の課題を経験する領域に関して、私たちはある程度の影響を与えることができますが、それらの作用を、私たちが思うように完全に避けることはできません。
いくつかの課題は、私たちの内面と外面の両方で、実際に経験しなければならないでしょう。
そして私たちは、自らが選び取った人生の特定の領域の中で経験する困難と課題を、完全に受け入れていかなければなりません。
人生の課題がどんな形でやってくるとしても、場所を選び、しっかりと立ち、それらを受け入れていく必要があります。
占星術の作用は、「はじまりの法則」にも基づきます。
ものごとの始まりのポイントは、生涯を通じ、それを超えたところへ向けて実現されていく潜在力を内包しています。
私たちの人生の始まりである出生チャートと協調していく方法を学び、惑星の位置を示す天体図が個人の人生の道の案内図となっていることを理解していきましょう。
占星術は、存在の「ケテリック」なレベルに作用します。
存在の7つの次元
▷霊的メンタルの次元:ケテリック Ketheric
霊的エモーショナルの次元:セレスティアル Celestial
霊的フィジカルの次元:エーテリック Etheric
アストラル
思考の次元:メンタル
感情の次元:エモーショナル
物質の次元:フィジカル
ケテリックなレベルの元因(モチベーション)、ブループリントの段階から、ものごとが実際に起こる場所であるフィジカルなレベル、物質の次元へと段階を踏んでいくために、占星術的な元因は一連のフィルターを通過していきます。
元因は前提となり、前提は信念となり、信念は考え方となり、考え方は習慣化された行動・習性になります。
私たちはそれぞれ、自分自身の一連のフィルターを持っています。
過去の経験、過去生からの課題・カルマ、現在と来世の課題・ダーマによって影響されています。
私たちが出生チャートを解釈するとき、個人のためのケテリックなレベルでの霊的なブループリントを見ることになります。
自己認識とヒーリングのためのツールとして占星術を用いるには、霊的なブループリントと現在の現実を結びつけ、元因と欲求の両方を理解することが必要です。
悪い惑星や悪いチャートというものは存在しません。
出生チャートの中のエネルギーとどう協調し経験していくかを選択するのは自分自身です。
これまでの人生での自分の選択に満足いっていないとしても、今この時点からあらためて、今までよりも素晴らしい人生への道を選択していくことができます。
霊的(スピリチュアル)な次元には、霊的なワークをすること、その次元に意識を向け学ぶことで到達することができます。
自分自身のネイタルホロスコープ、出生チャートを読むことは、自分自身の魂の成長と、エゴを統合していく学びにも役に立ちます。
惑星を使うためにどのようなことを学べばいいのか、陥りやすい自我(エゴ)の傾向はどんなものか、もっとも高い次元の惑星の表現はどんなものか、ホロスコープを読むことでそういったことも知ることができます。
生まれたときのホロスコープ、出生チャートは、生まれてから死ぬまでにどんな体験をしたいか、ということが書かれた「魂の計画書」です!
これをじっくりと隅々まで見てみると、本当にいろいろなことが読み取れます。
太陽星座だけを見るのは、人格の表面のごく一部分を切り取ることなのです。
まるい360度のホロスコープ全体を見ることで、自分自身についてたくさんの気づきが訪れます。
そして、もって生まれたホロスコープのエネルギーをすべて使うことが、魂の望む生き方です。
(次元の区分については様々な名称や分類方法があります。上記の次元の分類とその名称についてはその一例となります)
これから少しずつホロスコープのお話をしていこうと思います☆
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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